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第16回
ウメの鉢植え・ウメ盆栽の維持管理
3.梅の鉢物の植え替え方
 梅には300種からの品種があるといわれています。分類は一応「野梅性」「紅梅性」「豊後性」「杏性」の4系統分けが一般的ですが、盆栽にもよく仕立てられる野梅性だけでも、青軸性だ、難波性だ、紅筆性だと品種は多岐に渡っております。また品種ごとに開花期には早い・遅いがあるため、正月に観賞したい場合は、当然のことながら「冬至梅」「紅冬至梅」「大盃」「寒紅梅」などという早咲きの品種が「松竹梅」の寄せ植えなどに多用されています。

 そしてこれらの「梅の鉢物・盆栽」の植え替えですが、大原則は既述したように、「落葉期中」です。葉のある間は、間違っても断根植え替えはしてはなりません。  さらに落葉期中の植え替えでも、鉢に単独に植えられている梅なら、3〜4年に1回の断根植え替えを行ないますが、特に正月に花を咲かせたい場合などは、12月上旬に断根植え替えをして、その後は保温・保湿を維持するようにすると、より確実に梅は早期開花いたします。梅に限らずすべて…というと必ず例外があるのが生物界ですので…まずすべてに近い植物は、断根されることで蕾はビックリして確実に花を咲かせるし、春になって新しく伸びる茎(枝)の先に花を咲かせるバラなどでも、秋〜冬の断根植え替えでより確実に春の花を咲かせることになるのです。

 従って梅も日頃の培養(肥料と水と太陽と風と夜露の当て方など)が良好なら毎年11月・12月に植え替えても良いのですが、普通は3〜4年に一回、11〜12月に植え替えます。あるいは花後の3月でもよいでしょう。

 植え替えでの一番のポイントは、いかに根を短く切り詰めるか、です。植物は断根によってびっくりして、よく花を咲かせてくれると書きました。同時に断根によって植物は…鉢植えにされ続けている植物は、奇跡的にといってもよいほどの回復力を発揮することにもなるのです。いつまでも植え替えない梅と、定期的に断根植え替えをしている梅とでは、毎年伸びてくる新芽の勢いも、また新芽(枝)の数もまるで違ってきますが、つまり植え替えとは、「土を新しいものに替えてやる」のが最大の目標ではなく、「根を最大限適切に切り込んでやる」ことが最大の目標なのです。これは梅に限った話しではなく、多分ほとんどすべての植物の話しです。断根・断根となにかすごい響きの言葉を連発していますが、印象は強ければ強いほどよいでしょう。梅は3〜4年に1回、根を可能な限り断根して植え替えます。

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