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第16回
ウメ栽培の基本知識
2.ウメの植え替えは落葉期
 日本に自生する「落葉樹」の植え替え適期は、「落葉後の秋〜新芽が伸び出す少し前の春先」というのが原則です。人によって「柳と〇〇は(○○は忘れてしまいました)春、新芽の緑がチラリとのぞいた時が一番よい」などのように、実に奥深いことをおっしゃる方もおりますが、一般には植え替え、植え込みは落葉期と思っておけば充分です。従ってウメも落葉樹ですから、植え替えは冬場に行います。わざわざ冷たい風がビュービュー吹く日に、鼻水たらして植え替えるのは人もウメもつらいので、風のない日に楽しい気分で植え替えるとよいでしょう。

 ところが世の中には、必ず『我儘者』がおります。あそこに咲いていたウメの花、あれが良かったから俺の庭にも植えようと、鶯でもあるまいし矢も楯もたまらずに、葉の茂っている4月、5月、6月や、こともあろうに9月下旬でもまだ早いのに、7月の梅雨明けから8月にウメを植え替える人がおるものです。しかしこの我儘者の植え込んだウメは、絶対とは言いませんが十中八・九は枯れるでしょう。ウメは、「葉のある時の植え替えには最も弱い落葉樹」なのですから。

 ウメ以外の大多数の落葉樹は、枝葉を相当に切り詰めることで、葉のある時に植え替えても(本当はしたくないところですが)大丈夫です。しかしウメだけはいけません。これは私だけでなく、何人もの人が実体験していることです。ウメの植え替え・植え込みは、落葉期に行ないましょう。

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