最後のまとめは、一応このドタバタ.グリーン…じゃなかった…Dr.グリーンが発表させていただきます。 (一本の木の中で、陽光が全葉に平均して良く当る葉のみでの比較)
●染井吉野
約30%強で先端部から紅葉が開始される。20%強が葉縁部から。同じく全体的に同時紅葉が進むとみたいものが20%弱。主脈左右に広がる支脈と支脈にはさまれたやや凸部となった部分から始まるものが20%強。葉元からという変り者が5%位で、残りの5%は文字では表現するのが面倒すぎる点々あばたや、葉脈沿いを濃く染める例外葉。さらに虫の食害や風でこすれたりした葉それぞれの複雑な紅葉の出現、進行状態はまさに人智を超えるところであり、尾崎さん、Dr.グリーンは今になって天然造化のカラクリにつくづく感動させられた次第です。
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| 「染井吉野の紅葉例」 |
(右写真の説明) 虫食いのある上部は、食害による作用が強かったか、あるいは葉柄基部に何らかの傷害を被ったかで、紅葉せずに早くから褐葉が進行中の部位。右下の黄色部分は、他の葉がピタリとはりついて太陽光が全く当らなかったために生じたアントシアン未成生部。
●大島桜
染井吉野の有力な片親の一人といわれるだけに、紅葉の発現は染井吉野と大きな差はない。しかし支脈間の盛り上がり部分と葉縁部先端から赤く色づいてくる割合が多目で、また色の変化(コントラスト)も強目なので、これが尾崎さんが今回紅葉の「どうでもいい、とんでもなくおもしろい束の間の美の祭典」に気付かされたきっかけかなと、Dr.グリーンは勝手に納得させていただいた。
●河津桜
前二種より紅葉開始が遅い(庭の木は樹齢7〜8年と若いせいもあるのかも)。しかも近々赤くなる葉も出るだろうが、どちらかというと黄葉系らしい。もっと河津について知りたいというこだわりがあれば、後日ご報告し直す。
●枝垂れ桜
こちらは樹齢50年以上のが一本と30年位のが一本、畑と道路をはさんだ隣家の入口にあるので観察してきた。それによると、枝垂れの葉は前三種より葉が小さ目で、何より細いのが特長だが、紅葉は芸がなくというか、一本気というか、全葉的に進行するものがほとんどのようだ。強いて言えば葉の先端葉縁部がやや早くスタートしている。でも紅葉とは言えない浅い黄葉から褐葉に変化する。
●富士桜、おかめ桜、黄桜、十月桜
富士桜、おかめ桜、黄桜、十月桜を盆栽として栽培しているが、それぞれに紅葉あり黄、褐葉あり遅速あり。博士号取得を目指す場合は、「多摩森林科学園」に足しげく通われるのが一番。ここには日本で見られるすべての桜の品種が植えられている。桜狂の職員もいるので論争の種は尽きまじ…。
●イチョウ
イチョウについては目立たないが葉先葉縁部が2?幅ほどでまず黄化を開始し、それが一週間ほど力をためていたかと思うと、その後は一気に全葉が黄葉しまくってしまう…ように観察された。また樹によっても葉先の切れ込みは東京都のマークのようにスッキリシンプル型から、かなり神経質に数多く切れ込むものまで、オス・メスの違いによるものなのか個性の違いによるものなのか、かなりの変化が見られたが、裂片が多く深いものほど風による傷みが入りやすいせいもあるだろう、裂片沿いの黄化が強く、早く現れていた。中には緑の丸い点が黄色の中に残っていたり、その小さな丸点を赤い色素が細く丸く隅どっていたりと、イチョウもただ黄色くなるだけでなく、各種のクセが見られることが尾崎さん、ホラ、忘れちゃったのですか、あなたが尾崎さんです。それが本当によく分かりました。
このほかついでにヤマモミジと品種ものの出猩々、獅子頭、置霜、紅枝垂、青板屋など、唐カエデを含めてモミジを色々と観察しましたが、それこそ紅葉の開始から紅葉完了までは、錦織りそのものというより、織りながら錦模様を簿色から濃色へと、自ら染めを深めに深め、私は生まれて初めて紅葉というもののはかなくも奥深い現象の世界にひたりきったのです。これもすべて尾崎さんのお陰です。有難うごさいました。今後も普通の人では思いもつかない重いことを思いつかれましたら、その精神の高揚が冷める前にごメール下さい。
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