home
第11回
土のはなし
 植物を上手に育てる基本中の基本が、良い土を使うことです。良い土とは原則的に一度も使ったことのない、清潔で粒子が崩れていない土のことです。
 現在はホームセンターや園芸店で「草花用の土」とか「ラン専用の用土」とか「観葉植物用の培養土」といった風に、便利な土が各種売られているので、初心の人や鉢数が少ない人は、これらを購入して使用すれば良いでしょう。

 でも鉢数が多かったり、本格的に山野草を培養するとなると自分で植え土を作る必要が出てきます。「この植物は酸性が嫌いだし、根はひげ根で細かく伸びるから鹿沼土は使わないで細かめの土砂を赤玉土に混ぜて使いましょう」といった具合に。

 また土の配合も大切ですが、全体の粒子の大きさをどの位にするかも、培養土ではとても重要なポイントとなります。同じ大きさの鉢でも、粒子を大き目にそろえた鉢と、小さ目にそろえた鉢では、その用土の乾くまでの時間に大きな差が出るからです。植物のためには、鉢はなるべく早く乾いて、その度に水をたっぷりやるのが最善なのですが、これはいつも家にいて、いつでも水をやれる人にしか許されない贅沢です。鉢の大きさ、深さによっても乾き方は変わってくるのですが、一般的には春と秋は午前中にたっぷり水を1回やればよく、梅雨明けから夏の間は朝と夕方の2回の水やりで済む用土作りを体得しましょう。

土の種類
 鉢花・山野草・盆栽に使われる土は、清潔であれば身近にある土や砂を使えば良いのです。でも現在では各種の土や砂が大袋、小袋で売られているので、これらを上手に混合して使用するのが安全で楽でしょう。ちなみに各種の土や砂は、それぞれに含有する微量成分(マグネシウムや鉄分など)が異なるため、3種類ほどの異なる土、砂を混ぜると良いとも言われています。
 赤玉土…盆栽・山野草・鉢花など、すべての鉢植えに中心的役割を与えられる土です。植物の大きさ、種類によって5割、6割、7割、8割として使います。他の用土については表でお知らせします。赤玉土にこれらの中から2〜3種類を選んで理想の植え土を作るのです。

土の種類水もち水はけ特徴
赤玉土凍ると崩れやすい。大・中・小粒と分けて売られている。
焼赤玉土焼いて崩れないようにしてある。多くすると非常に乾きやすくなる。
鹿沼土ツツジ科の植物に最適合の土。水もちはよいが1度乾くとなかなか水が浸み込まない。凍ると崩れやすい。
硬質鹿沼土崩れにくいので扱いやすい。多くすると乾きやすくなる。
黒土粘り気があるので、松竹梅の寄せ植えなどに使うが、鉢では原則的には使用しない。庭での「客土」に使う場合もある。
桐生砂鹿沼土より硬く鉄分に富む。
富士砂多孔質なので、水、空気をよく含んでくれる。
エゾ砂軽くて鹿沼土より崩れにくい。高山性植物によく使われる。
日向砂砂としては軟質。山野草向き。
浅間砂富士砂と同じ役割を果す。五葉松によい。
六甲砂軽めで通気性がよく使いやすい。
軽石砂特に軽く、くせが無い。
荒木田土×睡蓮、コウホネ、クワイなど水生植物に使う。
ミズゴケ生の水苔と殺菌処理されたものとがある。一般的には後者がほとんどである。
腐葉土落葉広葉樹の腐らせたもので、草ものにはありがたい成分を含んでもいる。
バーミキュライト蛭石を高温処理した清潔な人工用土。挿し木の用土にも使われる。
パーライト真珠岩を高温処理した人工用土。特に水はけが良くなる。
バーク樹皮(スギ、カシなど)を加工。洋ラン用に使う。
ヤシガラチップヤシの殻を細かくしたもの。洋ラン用に使う。

関連ページ Q&A 土について(トップ)
腐葉土・赤玉土・黒土でどれが1番栄養豊富?
黒土はなぜ盆栽に使わないのか

会員の方はMyフォルダがご利用可能です。ログインしてからご利用ください。
会員でない方はご登録いただきますとご利用になれます。

Dr.グリーンの特別講義トップへ

ホーム

support@hanaippai.com
花いっぱい.com に掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。
Copyright©2008 花いっぱい.com All rights Reserved.