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第9回
桜のはなし
8. 深山桜(みやまざくら)とは

花;直径約2cm
白色
 北海道から九州まで日本各地の深山に自生しますが、やはり北国に多いサクラです。既述のミネザクラは標高2,500mまで見られるそうですが、ミヤマザクラはそこまで高山性ではありません。深山の開けた場所に、ずーんと育ったミヤマザクラは樹高が15mにはなります。東北地方の山でしたら、5月〜7月に、木のわりには小さめの純白の花が緑鮮やかな若葉の上にひっそりと、清楚に咲いているのを見ることができるでしょう。

 深山桜の特長は、円形の葉状の苞が、花が終わって実となった時でも落ちずに残っていることと、苞の先のがくは、花びらが開くと同時に外側に反曲したりと、他のサクラとはちょっと異なった特色を持っています。

 このミヤマザクラは特に公害には弱いので、植物園以外、下界で見ることはあまりありません。こういうサクラが一種類くらいあってもいいですよね。もしかすると、日本中で8月だけはサクラが見られないといわれますが、人知れずどこかの山深いところで、8月にこのミヤマザクラが咲いているかもしれません。  

 以上、日本の野生サクラの10種について述べました。この10種を知り、花の形・色を結びつけることができたら、あなたはかなりの桜博士です!

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