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第9回
桜のはなし
7. 寒緋桜(かんひざくら)とは

花;直径約2cm
緋紅色・桃紅色

花;直径約3cm
濃紅色
 中国南部、台湾が原産のカンヒザクラ(図上)は、現在は沖縄の石垣島をはじめ、暖地各地に野生化しているため、日本での6種の野生種の1つに数えられています。もともとは緋寒桜(ひかんざくら)と呼んでいましたが、彼岸桜(ひがんざくら)と混同しやすいので、30年あるいはそれ以上前に、現在のカンヒザクラへと改名されました。

 関東では3月上旬から咲き始めますが、暖地では正月には咲きますので元日桜(がんじつざくら)とも呼ばれています。花色は紅梅にも負けない濃い赤です。丁字桜(ちょうじざくら)のように萼筒(がくとう)が長いのですが、下を向いて咲くせいでしょうか、トランペットという連想はわきません。南国の桜ですが、東京の新宿御苑や神代植物公園でもスクスクと育っており、盆栽や鉢植えですと、もっと北の地方でも、素晴らしい赤い花を楽しめることでしょう。  

 園芸品種の椿寒桜(つばきかんざくら:図下)は濃い目のピンクで、これなどはやはりウメの花かと間違えてしまう花形をしています。

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