自分が花粉症ということに気づかず、会社で失態をおかした

2020年4月16日

■広島から上京、異変
わたし23歳まで花粉で苦しむことなく、花粉症と自分は無縁だと思っていました。転機となったのは、地元の広島から東京への上京でした。
幼いころから犬や猫につくダニなどのアレルギーがあり、犬を飼っている友達の家に行った夜は家で熱を出すということがあった私ですが、それ以外は特に何もなく平和に生活をしていました。
23歳の春、東京で就職が決まり、広島から夜20時半頃に出発する夜行バスに乗って23時間バスに揺られて上京しました。バスが新宿についた瞬間、なんだか鼻がむずむずする・・?と思いましたが、東京なので田舎に比べると空気が汚染されているのか・・となぜか自身を納得させ、東京生活がスタートしました。
自分に体に大きな異変を感じたのは、会社での仕事がスタートしてからでした。

■新社会人のストレス?
東京の会社で無事OL生活をスタートした私ですが、はじめは慣れないことばかりで、てんやわんやでした。初めての上司や同僚、慣れないパソコン、営業電話・・・。同期との差を気にしながら仕事をする、プレッシャーを感じた毎日でした。
そんな日が1週間ほど続いた頃に、体の異変を自覚しました。昼間いつも通り会社で事務処理と営業先に電話でアポ取りを繰り返していた時、なんだか体がぼーーっとする・・・。自分に無駄に厳しい私は、こんなんじゃだめだ!集中力が切れている!と自分を叱咤激励し、自分を何とか奮い立たせようとしました。が、やはり集中できないし、なんだか体が熱い気がする。まだ環境に慣れていない為、上司に気軽に相談もできずに、何とか1日をやり過ごし自宅に帰りました。

■体の限界、病院へ・・・
次の日もいつも通り出社しましたが、昨日よりも体調がすぐれません。いま自分が何の仕事をしているのかさえよくわからなくなった頃、会社の固定電話が鳴りました。新人の私は、同期より我先にと、入電を取ります。いつも通り電話で話していたのですが、どんどん鼻水がつまって声が出ない・・こんな状況は初めてでパニックです。電話先の方が話している内容を把握してメモを取るだけでも必死なのに、徐々に息ができなくなってくる・・・。私の異例の状況に、さすがの上司や同僚も気づき始めました。周りがそわそわこちらを気にしている雰囲気を感じながらも、電話先の相手の話が長くて終わりません。
遂に私の体は我慢の限界を超えました。鼻水が自然と垂れて、息づかいもハァハァ言い、受話器を話してぼーっとする。そのまま電話は上司へと変わり、私は病院へ送られました。

■クリニック、受診結果
クリニックで診察を受けましたが、「自分が花粉症かもしれない」という考えが全くない私は、問診票のアレルギー欄もなし、先生との診察の際にも「花粉症ではない」とはっきり伝えてしまいました。その時測ると熱は38度以上ありました。
先生からは新生活、すべてが新しい環境になり、ストレスが多くかかった為体調を崩したのでしょう。自宅で安静にしてください、と抗生剤や熱さましなど、一般的な薬を処方されました。
気づいていなかっただけで、こんなになる程ストレスを抱えていたのか、と少し自分にショックを受けながら帰宅しました。

■回復しない体調
自宅安静を命じられた私は、入社直後に会社を休むことに大きな罪悪感を抱えながら2日程休暇をいただきました。先生に処方された薬を飲み、療養して2日目、熱は下がったけれど、鼻水・くしゃみ・咳が止まりません。熱はないから会社に行けるか・・?と思うものの、会社で鼻水を垂らしたショックからはまだ立ち直っていません。本当にこのまま出社してもよいものか、同じような失態を起こさないか悩みました。
3日目、症状は治らないまま、マスクの中で鼻にティッシュをつめこみ出社しました。

■同僚の一言ですべてが解決!
相変わらず鼻はぐじゅぐじゅ、声も出しづらいまま、何とか業務をこなしていると、斜め前の席に座る同僚より、いきなり声をかけられました。
「それって花粉症じゃない?」
その同僚は重度の花粉症で、花粉の季節がくると病院で処方された花粉の薬を飲み、スプレーをかけ、マスク着用を徹底されている方でした。その方曰く、自分が薬を飲まないときの症状と私の症状が似ている、とのこと・・・
その方にお勧めされた通り、仕事を抜けておススメのクリニックに受診し、花粉症かもしれないという旨を伝え、薬を処方していただきました。
会社に戻り、服薬。そして30分後・・・なんとあんなに苦しめられた症状がすべて消えました。鼻水・くしゃみ・咳・倦怠感すべてなくなり、何なら通常時より元気な気さえしてきます。
そのお世話になった同僚には感謝を伝えても伝えきれないほどですが、薬一粒で治る症状に3・4日悩み、会社を休んだかと思うと恥ずかしくなり、上司には真相のお伝えはできませんでした。

■その後・・・
私はその経験をして以降、1・2月、鼻が少しでもむずむずっとすると、クリニックに行くようにしています。年々花粉の症状がひどくなっている為、毎年薬を変え、今ではかなり効きが強いが眠くなる、という薬を飲んでいます。飲み始めはしんどいけれど、会社で鼻水を垂らし、休みよりは全然ましです。
今後も花粉と上手に付き合いながら、同じ失態を繰り返さないよう、日々を過ごしています。