花粉症の点鼻薬は用法容量を正しく守っていても常に使わないといけない体になってしまいますよ

2020年4月17日

・初めての花粉症
東北地方の田舎から都内に就職して、一年が経ったある時でした。
今まで感じたことのない程の正体不明の鼻のムズムズと鼻詰まりが起きるようになりました。
耳鼻科に行き、検査を受けてみて分かったことは花粉症でした。
それも春先ではなく夏の草によるものでした。
そこで医師に薬を処方してもらったのですが、いまいち症状は改善せず。
なんとかしなくては仕事もまともにできないくらいにまで症状は悪化していきました。
そこで、再度耳鼻科を受診して強めの薬をもらいました。
確かに以前よりは症状が軽くなりだいぶ調子も良くなったのですが、とにかく副作用がキツくて眠くなりました。
ですが使わないともっとひどい事になるのはわかっていたので渋々それを使い続けていました。

・点鼻薬との出会い
くしゃみ、鼻水、鼻詰まりに悩まされる事数ヶ月。
薬を飲んでいるだけなのでいっこうに症状は良くなるわけもなく、日々眠気と戦いながら仕事を続けていました。
そんなある時です、昼休にふと立ち寄ったドラッグストアの店頭にあるものがありました。
それが点鼻薬です。
気になり、一番安いものを一度購入してみました。
そして、会社に帰るなりその点鼻薬の箱をあけ早速、説明の通りに左右の鼻にワンプッシュづつ点鼻。

するとどうしたことだろうか。
花粉症に悩まされ続けてから今まで感じたことのないくらいの開放感に包まれたのです。
スッキリと通る鼻、空気が抜ける瞬間に感んじるかすかな昼食の残り香、いつまで経ってもなくならない鼻水の感じもすっかりよくなり、重さも抜けた前頭部。
もはや天国といっても過言ではない程でした。
これは誇張でもなんでもなく、本当にそう感じたというかそうなっていました。
そして驚きはまだ続きます。
その効果時間です。
なんと翌半日の間に渡って、あんなに不愉快な鼻の症状は一切出なかったのです。
そしてそれからです。
私が点鼻薬を常用するようになったのは。

・出会ってから2ヶ月後
その時に気がつき始めたのは、花粉症の季節が過ぎ去ってから数ヶ月間が経った頃でした。
ムズムズや鼻水は確かになくなってはいたのですが、何故か鼻詰まりだけがいつまで経っても抜けません。
そして、点鼻薬の効果も初めは約6時間は持続していたのですが、今や3時間も持てばいいというくらい短くなっっていました。
夏の花粉症のシーズンは終わったが、今度は秋の花粉症の症状が出たんだなと、その時までは楽観的に考えていました。

ですが、それからまた数日後。
いつものドラッグストアに寄り、そこの薬剤師さんに驚くべきことを言われたのです。
料金を払い、お釣りを受け取る時に、
「点鼻薬は使い過ぎると花粉症や鼻炎でなくとも鼻詰まりの症状が出るようになるから、あまり常用しないでくださいね。使っても、シーズン中のどうしても辛い時だけでお願いしますね」
と、いう衝撃の一言でした。
まさに今私が感じている症状そのものでした。
私の体は点鼻薬なくしては鼻の詰まりを解消できない体になってしまっていたのです。

説明書に書いている用法要領はしっかりと守っていました。
一回使用したら、4時間は開けることや、一度に何度もプッシュしないことなどが書かれていましたが、その内容はしっかりと守っていました。
が、このような状態になってしまっていました。

・鼻詰まり地獄の始まり
数ヶ月いかなかった耳鼻科に焦って向かい、そこで今までの経緯を説明して医師に言われたことは、あっさりしたものでした。
「点鼻薬の使い過ぎですね。用法守ってもどうしてもこうなっちゃうんですよ点鼻薬って。まずは鼻の薬を通りやすくするお薬を出しますが、一番利くのは点鼻薬をやめることですので、今後は使わないようにしてくださいね」
という言葉でした。
わかりましたと答え、帰宅してから薬を飲み、さて寝るかと思って布団に入って横になってからのことです。
起きている時には気にならなかった、鼻詰まりが出始めました。
鼻から空気が一切入ってこないほど強烈な鼻詰まりでした。
喩えるなら、鼻の穴にこるくでも強制的に詰めたって時くらいに通らないといった感じです。
もうこの次点で点鼻薬を使いたくて仕方がない衝動にかられました。
あのスッキリとした鼻の通りのことを思いだすだけでいても経ってもいられず、点鼻薬に手を伸ばしますが、先生の言葉を思い出して何とか我慢をすることができました。

が、それからやく2週間は寝るときの鼻詰まりで、一切寝ることができなくなってしまいました。
処方された薬もなくなりかけ、耳鼻科に再度行って見てもらうと、だいぶ点鼻薬の症状は抜けてきているとのことでした。
二週間もの間、一切使っていなかったのにまだ抜け切っていないと聞いた瞬間は流石にゾッとしました。
やはりあれだけ聴くと副作用も相当なものなのだなと実感した瞬間でした。

あれからなんとか使う前の状態にまで戻ってきましたが、あれだけひどい目にあったにもかかわらず、あのスッキリ感を思いだすと未だに点鼻薬を使いたいと思ってしまうことがあります。
ですが、あれから私は一度も使ってはいません。
だってもうあんな辛い思いをしたくありませんから。