【二重がバレる】花粉症のせいでアイプチがとれて嘘つき呼ばわり

2020年4月16日

・春、それは花粉症の季節
花粉症に悩まされてきた記憶を巡らすと、覚えている限り、中学2年生の頃からの筋金入りの花粉症です。
春になると急に頭がぼーっとしてきて勉強に集中できなくなってくるのでした。
目のかゆみ、くしゃみ、鼻水。特にひどいのは目のかゆみと鼻水でした。
薬を飲まなければ、始終目をこすらないと絶えられないようなかゆみ。
恐ろしいほどに目が腫れ、そしてとめどなく流れる鼻水。
毎年お化けのような顔になってしまうのです。
それはもう、あまりのひどさにカバンに鏡をみるたびに驚きましたし、嫌気が差しました。
日常生活では、箱ティッシュを忍ばせて行動するレベルでした。
桜が舞い、浮かれる春。
世の中の雰囲気とは裏腹に春という季節が大嫌いでした。

・高校生時代
高校は女子校に進学した私は、花粉症と戦いながらも、女子だけの空間であまり外見に気を配らずとも生きていける環境を見つけました。
それはそれで気楽で楽しかったです。何も気を使わなかったので。
女子だけなので、女子だけで全てのちから仕事などをしなければならない大変さはありましたが、気楽でした。
しかし、いわゆる青春とは全く無縁でした。
なにしろ男性がいませんので、出会いもなにもあったもんじゃない。
男性と全く話をしないまま3年間が過ぎていきました。
漫画やテレビドラマのような青春を送ってみたいといつも憧れていたのです。
化粧っ気もまったくなかったので、雑誌を読んでメイクの研究もしていました。
来るべき青春に備えて、羽ばたく日を夢見て修行を重ねていたのです。

・春に起こった悲劇
そんな筋金入り花粉症の私も、春以外の季節の猛勉強の甲斐があり、東京の大学に入学することができました。
先日まで女子校で、男性との接触など全く無い生活をしていた私。
まさに、青春真っ只中です。
しかし、一旦薬が切れるととんでもない顔になってしまうので、いかなるときも花粉症の薬は欠かさないようにしていました。
大学入学直後といえば、サークル勧誘。
女子校時代とはうってかわって、そこにいるだけで声をかけてもらえる。とにかく、そこにいるだけでモテるモテる。
まさに人生が変わったようでした。正直なところ、有頂天です。そして繰り返される新人歓迎コンパ。
毎日のように飲み歩き、素敵な先輩たちに可愛がられ、私の青春もここからよ、という気持ちになりました。
色々周り歩く中で、やはり大学生といえばテニサーでしょ、と思い、一番おしゃれな先輩の多かったテニスサークルに入りました。
そして迎えたゴールデンウイーク、サークルの行事である新人歓迎合宿に行くことになりました。

・杉の季節は終わっても
新人歓迎合宿は、地方の山の中のセミナーハウスで行われることになりました。
すでにスギ花粉の季節は終わっていたので、合宿の荷造りに花粉症の薬はもっていきませんでした。
というか浮かれすぎていて花粉症のことなんて忘れていましたよね。
泊まりで先輩、同級生、みんなと騒ぐなんて初めての経験。本当に楽しみでしかたありませんでした。
ワクワクした気持ち手いざ、セミナーハウスに着くと。
なんとくしゃみが止まりません。
30連発くらいのくしゃみのあと、鼻水もとめどなく流れてきます。
その後、猛烈な目のかゆみに襲われました。
あまりの痒さに叫び声を上げてしまうほど。
そう、山の中のセミナーハウス、付近はヒノキの木だらけだったのです。
スギ花粉のみだと思っていたのが迂闊でした。
目が痒すぎて、こするこする。大学デビューの厚化粧が虚しく流れ落ちていきます。
すると、あの中学生のころのおばけのような顔になっていきます。
しかしかゆみには耐えられない。
そして、私の最大の秘密が暴かれてしまうときがやってきました。
毎朝1時間もかけて丁寧に仕上げいてるアイプチが取れてしまったのです。
そう、私は、両親一重のまさに、一重のサラブレッド。
その一重まぶたが露わになってしまったのです。
もう恥ずかしくて恥ずかしくて、もはや合宿中、どうすごしたのか全く記憶がありません。

・ついたあだ名が
無残にもアイプチが取れ、美しく仕上げた二重が偽物であることがバレしまった私のあだ名は「ニセ子」
北海道出身であることも大きく影響していたようにも思いますが、ちょっとひどいですよね。
ドン引きです。未だに。
でも、すっかりこれで定着してしまったのです。
その後美しく着飾っても
ま、それから4年間、弄られキャラとして十分にかわいがってもらったのでよしとしますかね。

・花粉症さえなければ
花粉症さえなければこんなひどいあだ名がつくこともなかったと思うと悲しいです。
その後、街中で「ニセ子」と呼ばれるたびにあの悲しい記憶が蘇ります。
今の時代はだいぶ薬も改良されてきて、眠くならずに症状を抑えることができるようになっているようです。
今の時代に青春を送ることのできる女子大生が羨ましいです。
もし次に生まれ変わるなら、花粉症に悩まされない青春時代を送りたいと切に願います。
そして、もっともっと思いっきり青春を謳歌したいのです。