高校時代、鼻水とくしゃみのせいでテストがさんざんだった日

2020年4月16日

<花粉症の診断>
ある春の日のことでした。私は市内の高校に通う16歳でした。
その年は特に花粉がよく飛んでいたようで毎日鼻水とくしゃみがすごく、
私もついに自分が花粉症なのではないかと疑って病院でアレルギー検査をしました。

そのときにお医者さんから
「血液検査の結果、(あなたは)アレルギー反応が普通の人の13倍の値が出ている」
と説明され、とても驚きました。

確かに中学生のころからやたら春になると鼻水が出て辛いなと思ってはいたのですが、
本当に花粉症だったということと、その結果が普通の人より多いと聞いて少しショックでした。
さらに、後々になって、「花粉症を発症していない普通の人の13倍の値」なのか
「普通の花粉症の人の13倍の値」どちらなのか考えて恐ろしくなったものです。
願わくば前者であって欲しいと思っていました。

病院で花粉症の薬をもらい、マスク生活をすることで症状はかなり軽減されました。

<テストの日>
私は進学校の文系クラスだったのですが、中学に比べ高校のテストはとても難しく、特に数学や化学が苦手でした。
春になると花粉症の症状に悩まされながら、また薬の副作用で眠くなりながら参考書片手に勉強していました。
もちろん家でも学校でも、春になると必ず机には箱ティッシュを置いていました。
学校では友達にあげたりするので便利でしたが、少し恥ずかしかったことを覚えています。

そして、あるテストの日のことです。
その日に限ってなぜか私は朝花粉症の薬を飲むのを忘れてしまいました。
今思えば前日の夜遅くまでテスト勉強をしていたから、睡眠不足で頭がぼーっとしていたのかもしれません。
普段の勉強不足と、体調管理がなってなかったことを悔やみます。

私の家から学校まで自転車で十数分かかります。外はスギ花粉でいっぱいです。
家族の車のフロントガラスには、恐ろしいことにうっすらと黄色い花粉が降り積もっています。
マスクをして急いで自転車を漕いで学校につきました。

学校について、HRが終わって、1限のテストが始まりました。
クラスメイトはみな集中して一所懸命問題を解いています。
私も問題を読んで解いていたのですが、鼻のあたりがとても気になってきました。
授業前に鼻をかんだばかりだというのに、鼻水が少しずつ、だんだん垂れてきたのです。
問題に集中するため、まずは鼻水を軽くすすって、鼻をかむところまでいかないようにしながらシャーペンを走らせます。

目がかゆくて、何度も瞬きをして、さらに鼻の奥からサラサラした鼻水が垂れてきたのを感じ、イライラしました。
ティッシュをとってあまり音を出さないように鼻をかみます。
でも一回ではとりきれなくて何回か鼻をかんでいたと思います。周囲にうるさく思われていないか心配でした。
「こんなことを気にかけている場合じゃないのに、もう20分も過ぎてしまったのにまだ問題番号がこんなところまでしか進んでない」と焦りました。
そしてときおり鼻がむずむずしてきました。くしゃみが出そうになってきたのです。

高校の頃、友達や周りの女子はくしゃみの仕方まで気にして、なるべく可愛くくしゃみをするように努力していました。
今思えばなんだそれと思うことですが、思春期の頃、画一された物が多い学校生活において、
自分の個性として見える部分はなるべく可愛らしくしたい乙女心だったのかもしれません。
私はもともと「ブアッックショーーーン」と豪快にくしゃみをしていたのですが、
高校生のころからは「へっっくしょん」くらいにおさめることができるようになっていました。
「クシュッ」と可愛くできるクラスメイトを羨ましいなと思っていました。

そんな私ですが、テスト中、くしゃみが1回で止まらなくなってしまったのです。4回くらい連続していた気がします。
「へっくしょん、へっっくしょん」と繰り返し、最後はこらえきれずに「ブアッックショーーーン」と、
今までのくしゃみ偽装の努力が水の泡じゃないかと思うくらいの大きなくしゃみでした。
そのとき、教室内は静まり返っていましたが、みんなが心の中で「「うるさい」」と思っていたと思います。そんな空気感がありました。
私は本当に恥ずかしい思いでいて、さらに鼻水もとまらないので、本当に花粉症最悪だと思っていました。
そして、肝心のテストも難しくてよく分からない問題があり、私は焦りと恥ずかしさとイライラを感じていました。
おそらくすごい顔でテストを解いていたことでしょう。
そしてテスト終了時間になり、解放されました。周囲は問題について友達と話していますが、私はそれどころじゃありませんでした。
とりあえず静かにテッシュをゴミ箱に捨て、トイレに行ったような気がします。
そのあとの他のテストはどうやって対応したのか覚えていません。

しかしとりあえずテスト自体は終わりました。
後日結果がきて、それはさんざんな内容でした。
私はこれから絶対に花粉症の薬を飲み忘れまいと心に誓ったのでした。
その教訓はセンター試験などに生かされました。